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それよりも性的な関係がなくても、どうしたらカップルが幸福になるかを考えることが重要です。 そもそも人間には、自分と同じような形態、性質を備えている者に好感を持ち、好感を持った者同士が寄り添っていると、同じような行動を取るようになるという、同一化現象が起こります。この同一化現象は遺伝子に組み込まれています。
ではなぜ同一化現象が遺伝子の中に組み込まれたのでしょうか。 それは一人だけ群れの仲間と違う行動をする者がいれば、その者は取り残され、他の肉食獣の餌食になったりして生きていけなかったからです。だから、同一化現象は種を保存するために重要だったのです。 当然のことながら、カップルの間にもこの同一化現象は生じ、二人は似たような行動を取るようになります。そして似たような行動をとる二人は、さらに親密な絆で結ばれていくことになります。
ところが、個々には問題があったのです。それは同一化した二人は相手に敵対心を持ちやすいという点です。 いいことをしている時には二人に問題は起こりませんが、自分に気に入らないことを相手がしていると、怒りや憎しみも倍化され許せなくなってしまいます。これが同一化の欠点です。 セックスレスに移行しつつあるカップルは間違いなくこの同一化の方向に進んでおり、恋から愛へ変わっていく一方、これがいがみ合いの原因になるのです。 まさに二人は兄妹のような関係に自然と進んでいくことになるわけです。 ★そしてついには男性の浮気をきっかけに女性の怒りが爆発し、破局を迎えることも珍しくありません。
さて、恋愛を通り過ぎたカップルは間違いなく同一化の方向に進むことになりますが、そのときに兄妹愛のほうに進むのではなく、母子愛のほうに進むことができれば非常に理想的なカップルになります。母性本能は女性の本能として備わっているものです。 母性本能がどういうものか理解するには、幼い女の子の行動を観察すれば分かります。彼女たちは自分が気に入ったぬいぐるみや人形があると「かわいい」と言って大切にし、汚くなってボロボロになっても捨てられずに持っているものです。 つまり、母性本能にはそのものが汚くなってボロボロになろうがそんなことは関係なく、末永く一方的な愛を注ぐ性質があることが分かります。 もし、お互いがこの母性本能を刺激し合う形で同一化を進めて行けばどうでしょう。 ★それは理屈抜きで永続性のある、互いに慕い合う愛が生まれます。 至難の道ですが、そういうカップルになりたいものです。 |
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