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スペインの伝説上の色事師ドン・ファンは、そんな女性の願望をみごとに叶えた男で、一生を女性遍歴に費やしながら女性から恨まれたことはないという、うらやましい座を与えられています。
ドン・ファンがなぜ女性の心をとらえたかというと、親切さと礼儀正しさをつねに忘れずに、相手となる女性を愛することに熱中したからです。 いいかえれば、どんな男でもこのスタイルで女性を愛するならば、間違いなく女性をモノにできるでしょう。それでいて、相手の女性は恋に酔うこととなり、なんの問題も起こりません。いわば、これが恋愛の本来の姿といえるのかもしれません。 なぜ、いまは真の恋愛が少なくなったかといえば、1回か2回のつき合いでホテルへ直行しようとする男が多くなりすぎたのです。これは恋愛ではなく、情事と呼ぶべきでしょう。もしかすると、いまの男女は恋愛と情事を混同しているのかもしれません。
恋愛が成立するには、 @ 相手に性的欲求を感じ体が燃えてくる A 相手と合体し、そのすべてを共有したい B 相手が尊敬でき自分を向上させたい この三つの満足を得たいと思う心が必要です。 単にホテルに連れ込みたいというだけでは、恋愛の成立条件の@を満たしているにすぎません。だからこそ、女性は空しくなってしまうのです。性的欲求が一時的に満たされても、心の渇きを癒してくれる相手でなければその考え方を共有したいとは思わないでしょう。ましてや、すばらしい人格の持ち主として尊敬することはありません。 ドン・ファンの凄さは、全力を尽くして女性を愛そうとしているために、むしろ手練手管より真心が女性に伝わったところにあります。 もちろん、最終的には女性を夢中にさせるのが目的ですから危険な男というべきでしょうが、ある一定期間、男と女が愛することのすばらしさを教えてくれるだけに、女性には快い満足感が残るのです。 たとえば、ドン・ファン的恋愛テクニックを悪用すれば、礼儀正しくしておいて女性に油断させることもできますし、ときに冷たい態度を見せて、イライラさせることもできます。そしてまた優しい言葉で愛撫をすれば、女性はまさに離れがたくなるでしょう。 とはいえ、これによって金銭を巻き上げるという悪い目的を持たない限り、むしろ女性は恋と愛を教えてくれた男として、限りない幸せ感を心のなかに抱くことができのではないでしょうか。 恋愛は成功するだけが能ではなく、失恋、失敗に終わったとしても、爽やかな印象を残すか、情熱の限りを尽くしたという満足感を持てたかが重要なのです。 |
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