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とくに周りにいるいい男たちをくだらないと軽蔑している女性は、なにか一つに優れた男を探し求める心が強く、それを上司に求めたり、中年の男性にあこがれたりするものです。 実際には、それは愛情ではありませんが、同情を愛情と錯覚するように、尊敬も愛情だと思ってしまうのです。女子高生の間によくある例ですが、教師を尊敬するあまり、性的関係を結んでしまうというものです。
卒業式を終えた翌日、もう教師と教え子ではないという理屈をつけてラブホテルにいく男女が少なくないといわれますが、教師のほうもたくみに女心を利用しているといえないことはありません。 女子高生に聞くと、初体験の相手は担任の教師だった、いや美術の先生だったという声が意外に多いようですが、ある意味からいえば一番安全な男を選んだともいえます。 教師だけに尊敬心がもてるうえに、あとあと腐れ縁になることはなく、秘密も守れます。 この危険な関係は女子高生にとって、トラブルが少なく悪いとはいえません。教師のほうも成熟している生徒に目をつけているらしく、互いに暗黙の了解で一時的な恋愛関係になるようですが、たしかに卒業後であれば、問題になることはないでしょう。 なかには生徒のほうで独身教師を選び、不倫にならないように配慮するといいますから女子高生もよく考えています。その点、社会に出てから上司に不倫の愛を燃やすより、トラブルが少ないかもしれません。 職場は男にとって、つねに出世と左遷という渦が巻いている場所です。女性社員はそれを目にしているだけに、出世コースに乗った男に尊敬のまなざしを送るのです。 愛情より、出世コースの男とつき合いたいという不順な動機のほうが多いので、あとあとトラブルになる確率が高いのです。
いずれにせよ、尊敬による愛情は女性側が相手に愛を求める関係だけに、恋愛の支配、従属の関係で言えば、下位者となって相手に従属してしまう傾向があります。そのぶん男は横暴になったり我がままになる可能性は高く、尽くすタイプの女性でない限り長続きしません。 古くから作家と恋愛した女性にはこのタイプが多いようです。 たとえば太宰治にはこの種の女性が何人もいたようですが、最後に一緒に情死した山崎富栄も徹底して尽くすタイプの女性だったようです。 恋愛はお互いにギブ&テイクの関係で成り立ちますので、尊敬や憧れが愛情に変化して、一方的に尽くすような関係は、いずれ破綻することでしょう。 |
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