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たしかに恋をすると「アバタもエクボに見えてしまう」と言われるぐらいですから、欠点などあるわけがないと怒るかもしれませんが、それでも気になる点はあるはずです。
いい恋をしたい、というなかには相手をより高めたいという感情があり、相手も、より高くなるためにはあなたに合わせたい、という気が起こって当然なのです。 江戸時代には文字が書けない男女が大勢いましたが、男が書けて女性が書けないという組み合わせも少なくありませんでした。もちろん、このまま書けなくても結婚はできましたが、なかには男から頼まれて一念発起した女性もいたのです。 こんな深刻な例ではなく、いつもデートの約束の時間に遅れてくるとか、他人に対する言葉づかいがぞんざいだ、マナーが悪いという場合には、思いきって相手に注意したほうがよいでしょう。 それを気にしながらつき合いを続けていくと、ある日突然、幻滅を感じることになる可能性があります。偶然、そんな欠点をもたない男に出会ったことで、それまでの彼に嫌気がさしてしまうのです。 「アバタもエクボ」に見えるなら「エクボもアバタ」に変わらないとは限りません。人間の気持ちは永遠に変わらないことが望ましいのですが、それは理想であって、現在のように毎日大勢の人との出会いがある大都市では、とくに人との偶然の出会いによって心変わりすることは避けられません。
恋がアバタもエクボに見せる現象なら、結婚とはアバタはアバタで見る生活です。そこで少しでも、欠点や気にかかる部分はなくしておくことが必要でしょう。相手に求めるだけでなく、自分の欠点も相手に注意してもらうほうが賢明です。 つき合いがはじまるのは、「自分にない長所を認めたとき」という条件があります。反対に、つき合いをやめるときは「自分にない短所が見えてきたとき」なのです。 最初に恋に陥るときは、当然自分が持っていない長所を認めたときで、「なんてこの人はすばらしいんだろう」と心のなかで賛美しているはずです。 ある女性は、何人かのグループで川へキャンプに行ったとき、そのなかの一人の男性が食料になる鮎の川釣りが上手なのを見て、「この人となら、どんなときでも自分も守ってくれるだろう」と、あっという真に結婚したそうです。 反対に、別れた男の話を聞くと、とても優しい女性だと思ったのに、あるとき電車のなかで幼稚園児たちが騒いでいたら、「うるさいわね、あのガキたち」といったので、思わぬ欠点を見てしまったといいます。 しかし、本当に愛しているなら、一度は、「そんな言葉づかいをしてはいけないよ」と注意を与えてしかるべきなのに、意外にそれはしてくれないのです。 なぜなら、男は面倒くさいことを避ける習慣があるからです。それではせっかくの恋も吹き飛んでしまうだけに、目をつぶらずに真剣に話してみましょう。いい恋愛とはそういうものなのです。 |
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