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クラブの世界でもいま、両極端化が起こっているようです。安さを売り物にするキャバレーでは3千円程度の料金設定があるようです。 激安キャバクラでは、どんなイイ女が席に着くか、誰がいちばんモテるかなんてことを気にする客は、一人もいません。気になるのは、3千円でどこまでクリアできるかということだけです。
しかし、こんな安いクラブでは、キャバ嬢の接待もそこそこで、男としては欲求不満が残り、男の力がなまってくるのはいたしかたありません。 やはり、ちょっとやそっとでは男にはなびかない高級クラブで、高級ホステスをその気にさせてこそ、男子の本懐というものでしょう。 じつは、激安キャバクラのいっぽうで、バブル崩壊後に絶滅しかかった高級クラブが、静かに復活しているのも事実です。 そうなると、座っただけで3万円、5万円は確かにバカバカしく高い料金ですが、高級ホステスを口説いてみたいと挑戦心が湧いてくるのも男のサガというものでしょう。 いっぽうの高級クラブ側の立場に立つと、ホステスが高級でエレガントというだけでは、リピーターを得ることはできません。 じつは、高級クラブには、そこいらの激安キャバクラにはない、昔ながらの心理術が脈々と生き残っているのです。それは一口に言うと、男の「自己愛」をくすぐる心理術です。 入店した男たちは、まず、高級クラブの席に座ったステータス感にひたる。しかし、同時に自分の男としての力がどれほど通用するかについての不安も覚えます。 ★ところが、高級クラブのホステス嬢は、どんな男にも、「自分がいちばんモテている」という錯覚を起こさせる術を心得ています。 3、40分に一度はほかの客に呼ばれるのだから、そう思わせるのは至難のワザです。 しかし、すべての客にそう思わせる術を身につけていなければ、一流ホステスとはいえません。 「自分は、トップクラスの女性を相手にしている」というステータス感、そして、「その場で、自分は誰よりもモテている」という自己愛の充足。その値段が、座って3万円、5万円になるわけです。 これを目くじら立ててバカバカしいと叫ぶ男は、人生の何たるかを知らない。昇進して部長になった男、アカデミー賞を受賞した俳優、選挙に勝った政治家をもっとも満足させるのは、衣食住の向上などではなく、天にも昇るような「いい気分」にほかならない。 ★この「いい気分」はどこにも売っていないため、男たちは、そうとは気づかずに、それを高級クラブに買いに行くのです。 |
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